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ONERUMが3つのシリーズを展開するワケ

ONERUMプロジェクトでは、沖縄の8つの島の黒糖から8つのラムをつくるSingle Island Seriesと、それらの原酒をブレンドするBlended Islands Series、そしてアグリコールラムシリーズとなるOne Island Seriesの3つのシリーズを展開します。
なぜ、こうしたシリーズ分けをしているのか、簡単に解説しましょう。

沖縄が誇る伝統産業ながらも多くの課題を抱えるさとうきび産業の未来を明るくしたいと立ち上げたONERUMのプロジェクト。
生産地域や原料にフォーカスした、新しいラムをつくろうとしていたため、当初から県産の黒糖を使ったラムの構想はありました。
しかし実は、初めからSingle Island Seriesの構想があったわけでありません。
まだプロジェクトが立ち上がったばかりのころ、あらゆる可能性を探るべく、メンバーで離島8島の黒糖全てを試食しました。
すると、各島ごとに味わいが分かりやすく異なるじゃないですか…
「これなら、8つの島の黒糖を別々に使って、8つのラムをつくった方が良い!」と、提案したのは、プロジェクトメンバーである一人のバーテンダー。
その提案に、メンバー全員がワクワクし、もちろん大賛成。
しかもそれなら、ラムをとおして各島をプレゼンテーションできます。
島に特化することで、飲み手の方たちにその魅力を伝えることができ、人材不足や需要減など多くの課題を抱える離島の黒糖産業の活性化にもつながると思いました。
そうして決まったのがSingle Island Seriesです。

Single Island SeriesとBlended Islands Seriesの原料となる黒糖

とはいえ、1島ごとにラムをつくるとなると、いわゆるクラフト感や特別感を抱いていただきやすい一方で、製造可能本数やコスト面からレギュラー商品には向かないといった側面があります。
Blended Islands Seriesは、Single Island Seriesの集大成であり、ONERUMのレギュラー商品となるシリーズです。
Single Island Seriesが、離島各島に特化したラムなら、それらをブレンドすることで出来上がるBlended Islands Seriesは、沖縄の風土の多様性と調和を伝えられるラムであり、全く新しいコンセプトの本物志向のブレンドラムです。
また、価格面では、3シリーズの中で最も手頃となる予定のため、例えばバーテンダーの方たちがカクテルのベースに用いやすいという側面もあります。
同じ黒糖を原料とし、つながるストーリーがありながらも、実はこれら2つのシリーズは少し棲み分けが異なるんです。
それによって、バランス良く黒糖産業の伝統を国内外にアピールし、未来に繋げられると考えています。

ONERUMファーム

一方で、ラムを語る上で欠かせないのが、アイデンティティとも呼べる素材であり、黒糖の原料ともなるさとうきび。
ONERUMは「さとうきびで沖縄にさらなる熱気を。」をブランドコンセプトとして掲げています。
それを実現させる上で、さとうきびの素材面と産業面の双方を深く見つめ直し、農業からラムを探究していくことは必要不可欠であると考えました。
だからこそ、さとうきびそのものが原料となるアグリコールラムシリーズ・One Island Seriesを立ち上げ、自社ファームでさとうきびの栽培を始めたんです。
品種の個性や土壌、気候の違いがどのようにさとうきびの生育に影響し、それがどのようにラムに影響するのか、実は解明されていないことが少なくありません。
また、アグリコールラムは、糖蜜を使った一般的なラムとは異なる風味を持つうえ、世界中に熱狂的なファンがいます。
さとうきびの持つポテンシャルを追求していくことで、ラムの聖地となりうる沖縄のポテンシャルを世界に向けてアピールします。

沖縄のさとうきび・黒糖産業という軸がありながらも、コンセプトが異なる3つのシリーズ。
それらを日本、そして世界に届けることで「さとうきびで沖縄にさらなる熱気を。」もたらします。

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